ロンドンで電気自動車タクシーが数週間以内に営業開始

ロンドンのタクシーとして有名なブラックキャブが電気自動車(レンジエクステンダー)への入れ替えが数週間以内に開始される。これは、ロンドン電気自動車が製造したもので、ボルボ製1.5リッターガソリンエンジンを発電用として搭載している。双方とも吉利汽車の子会社であり、吉利汽車は将来の自動運転社会に必要な技術を着実に構築しているといえる。<Automotive News Europe

記事の概要

ロンドンのタクシーとして有名なブラックキャブが電気自動車(レンジエクステンダー)への入れ替えが数週間以内に開始される。

新しいブラックキャブの概要は、

走行距離は640km

登場人数は6人

レンジエクステンダーのためのエンジンはボルボ製1.5リッターガソリンエンジン

Wi-FiおよびUSB充電搭載

サンルーフを搭載

である。

ロンドン電気自動車(the London Electric Vehicle Company)のCEOであるChris Gubbey氏はロイターに対して、

ロンドンの黒いタクシーであることがはっきりと分かるが、すべてが新しい車両である。

アルミニウムのボディーとレンジエクステンダーEVであるだけでなく、クリーンな空気をロンドンに提供します。

タクシーは常時電動で走行し、エンジンは電力供給のみに用います。

新しいこの車両は約£55,000であるが、年間の燃料費を£100節約します。

と語っている。

ロンドン電気自動車は、アムステルダムでも高齢者や障害者向けの輸送サービスの一環として、225台の車両を導入する予定である。

ロンドン電気自動車は、吉利汽車(Geely Automobile)の子会社である。

また、ボルボも吉利汽車の子会社である。

考察

ロンドンのタクシーの電気自動車化がまじかである。

同様にアムステルダムでも電気自動車によるサービスが始まる。

吉利汽車の戦略は現状の潮流に見事に乗っているといえる。

欧州の企業が怖がるはずである。

ボルボでUberに自動運転車両を供給するとともに、電気自動車によるタクシーを展開して、将来の自動運転社会を構築する基盤を抑えている。

日本のメーカーが自前で技術構築しようとしている中で、吉利汽車は技術を導入して先に進もうとしている。

ちょうど、GoogleやAppleが工場を持たずに製品を開発する手法を行っているが、それに似た手法を自動車分野で展開しているといえる。

このままでいると、日本のメーカーはすぐに追い向かれることになるであろう。

自動車の開発生産も、自動運転技術の進歩とともに、従来の製造してユーザーに販売するという形を維持することが難しくなっている。

GMやフォードは、自動車販売の他に、サービスに今から力を入れる方向に進んでおり、それは欧州のメーカーも同じである。

このような変革期に、自動車メーカーは対応できるように自らを変革させていく必要が出ている。

中野技術士事務所

フォルクスワーゲン(VW)の移動サービス会社モイア(Moia)は電気自動車によるサービスを開始予定

フォルクスワーゲン(VW)の移動サービス会社モイア(Moia)は、ハンブルグからライドプーリングサービスを開始する。コミュニティバスとタクシーの間のような乗り物である。これは人が運転するものであるので利益は出ないものであるが、将来の自動運転に向けてシステムを熟成するうえで重要なものである。自動運転化された場合には大きな利益が見込めるものである。<Automotive News Europe

記事の概要

フォルクスワーゲン(VW)の移動サービス会社モイア(Moia)は、ハンブルグからライドプーリングサービスを開始する。

ライドプーリングサービスとは、

顧客がアプリを通じて予約(車両と費用を予約前に表示)

⇒プーリングアルゴリズムが、自動車の乗車人数を最大にしてう回路を最小にするように、乗客をグループ化

⇒プーリングアルゴリズムに沿って乗客をピックアップして目的地に送迎

とされている。

今回のサービスは、

6人乗りの電気自動車ミニバスを用いる。
航続距離:300km
充電時間:30分(80%の容量)

ハンブルグでは200台の車両からサービスを開始する。
⇒数年後に1,000台まで拡大予定である。

モイアが運転を行う場合のみでなく、サービス運営者や地方自治体に対してもサービスを提供する。

2025年までにヨーロッパと米国の都市で100万台の車でサービスを実施する計画である。

としている。

発表に際して、モイアのCEOであるOle Harms氏は、

渋滞、大気汚染、騒音、宇宙の不足などの交通問題の解決策を提示したい。

プール新しい考え方ではありませんが、プールの効率と顧客の快適な移動を両立させたい。

モイアは世界で3つの最大のモビリティプロバイダーの1つであり、数年後には数億ユーロの収益を上げることを目指している。

と語っている。

考察

この車両は自動運転車両ではない。

当然のこととして運転手が乗車した車両である。

ただし、将来的に自動運転になることが前提のシステムである。

そうでないと、人件費で利益が出ないことになる。

モイアは現状でライドプーリングサービスを根付かせて、自動運転車両の投入時にスムーズに移行できるようにシステムを熟成させるつもりなのである。

また、車両も考えられており、一回走ってきたら30分の充電で、もう一度回ってこられるようにしている。

これも、将来の自動運転ミニバスの運用を考えているものと思われる。

ちょうど、コミュニティバスとタクシーの間のような乗り物である。

欧州では都市部での自動車流入を抑える方向で検討が進められており、都市部での移動手段としてこの方法は有益であると思われる。

現状では人件費で赤であったとしても、自動運転が実現した場合には大きな利益を上げる可能性があると思われる。

中野技術士事務所

ラスベガスで発生した自動運転バスの事故についてNTSBの調査が入った

国家運輸安全委員会(NTSB)がラスベガスの自動運転バスの事故を調査している。自動運転に問題があるから調査するのではなく、自動運転が普及した時の事故のありようを調べておこうというところであると推定される。<2017年11月10日Automotive News

記事の概要

国家運輸安全委員会(NTSB)がラスベガスで発生した無人バスと友人トラックの事故について調査を実施している。

NTSBの広報担当は、自動運転車両が自らの環境や他の人間駆動車と相互作用する方法について調査するためであるとしている。

事故は、自動運転バスであるNavya Armaとトラックが衝突したものである。

Navya Armaに乗っていた記者の話によると、Navya Armaは普通のドライバーが行うように停止したが、トラックはそのまま衝突したと述べている。

ラスベガス警察はトラック運転手にチケットを発行した。

考察

基本的に、トラック運転手に過失がある事故である。

この問題に対してNTSBが調査を行うのは、これから広がっていく自動運転による公共交通機関に関しての情報収集というところであろう。

この事故であっても、人間が運転する車両同士であれば事故の様相は変わっていたかもしれない。

なぜならば、人間であれば回避行動をとるからである。

だからと言って、人間同士の事故の方が被害が少ないとは限らない。

回避行動によって、その周辺にいる人に被害を与える可能性があるからである。

NTSBはそこら辺を確認したいと考えていると推定される。

これは今後の課題と狩り得るからである。

中野技術士事務所

フランスの新興企業のNavya Technologiesはロボットタクシーの開発へ

フランスの新興企業であるNavya Technologiesがロボットタクシーを来年発売すると発表した。値段は250,000ユーロでフランスとオーストラリアの企業が購入するとされている。Navya Technologiesはパリで無人バスを運行しており、それを小型化した6人乗りのタクシーを出す予定である。尚、Valeoなどが出資している。<2017年11月11日Automotive News Europe

記事の概要

フランスの新興企業であるNavya Technologiesは自動運転車両を製造すると発表した。

概要は以下の通りである。

販売開始:2018年第三四半期

実験:パリで数週間実施の予定

購入者:フランスの運送業者Keolisとオーストラリアのthe Royal Automobile Clubとで、すでに併せて30台の発注がある。

最高速度:80km/h

設計:車両およびソフトウェア共にNavya Technologiesが実施

定員:6人

価格:250,000ユーロ

出資者:サプライヤーであるValeoを含む投資家

Navya TechnologiesのCEOであるChristophe Sapet氏は以下のようにインタビューで答えている。

私たちは、既存の車に適応するのではなく、完全に自立した自動車を想像して製造するのは初めてです。
私たちは、自律型車両の完全なラインナップを提供する最初の会社になりたい。

また、記事によると、7月からパリのビジネス地区で走行しているNavya Technologiesの15人乗りの運転手のないシャトルの初期投入は軌道に乗っており、ミシガンの生産工場に投資し、来年末までに450台のミニバスシャトルを販売する目標を設定したと伝えている。

考察

とりあえず、記事に記載してある会社名で記載しているが、Googleで検索するとNavya Technologyとなっていることを断っておきます。

会社のNewsは、

http://navya.tech/en/navya-launches-the-first-100-autonomous-robo-taxi-on-the-market-autonom-cab/

に記載してあり、動画も存在いたします。

写真を見る限りでは、レーザースキャナー(レーザーレーダー)を用いて走行するタイプであり、当然のこととして雨天や霧が発生している状況では走行できないものである。

それであれば必要ないかというとそうでもない。

雨が降らない状況で試験を行えば、自動運転に関しての情報が十分に集まることとなる。

将来、雨天でも検知可能なセンサーが開発された時に、そのソフトウェアを用いることができるようになるのである。

その意味で実施することに意味があるのである。

日本の場合には、完全に危険な要素をなくしてから実験したいと考える傾向にある。

そのために、不十分な状況で試験に適用しないとの考え方になっていく。

それに対して、海外では危険にならなければ良いと考えて、ある程度の危険な要素が残ったとしても実験を行う傾向である。

前にも書いたが、燃料電池の開発において同様な問題を目にしている。

燃料電池は水素を用いているために、爆発しやすく、漏れるのを防ぐのが大変難しい。

海外のメーカーが実験用に製造した設備は、水素が少し漏れる装置であった。

その事実を知った日本人技術者から失笑が漏れたのを覚えている。

現実はどちらが正しいかというと、海外メーカーの考え方の方が正しいのである。

水素を爆発しない濃度に保っている限りは、装置の安全性がたもたれるからである。

日本人は、水素が漏れると爆発濃度に達する可能性があり、結果として爆発する可能性があると考える。

なので、日本人の技術者は水素が漏れないように頑張っていたのである。

この考え方が日本の品質の高さを培っていたのであるが、システムが複雑になると対応することが難しくなってくる。

これが日本の悪いところである。

この車両の場合は実験車両であるので、そのような状況が予想される場合は運行しなければよいだけなのである。

安全を担保するために、システムにすべてを任せるのでは無く、運用や保守を含めて対応するのが正しい方法である。

間違ってほしくないのは、この話は実験として用いる車両について言っているので、個人が所有する車両に関して述べているのではない。

個人が所有すれば、保守や運用が十分に管理されない可能性があるので、このような車両を提供することはできない。

そこまで含めて安全とは考えるべきものである。

中野技術士事務所